2012年4月28日土曜日

五稜郭の市営住宅に共同風呂実現 3年越の住民の要求実を結ぶ

寒い冬、暑い夏でも今度は安心してお風呂に入れる
 
函館市の全体の30%市営住宅には、部屋にお風呂ありません。市内の銭湯が廃業により減少する中で、お風呂に行くには、バスを乗り換えて行かなければならなくなっています。特に冬は、高齢者にとって大変です。
 5棟100世帯以上の住民が住んでいる五稜郭の市営住宅、1階の空いている部屋に共同のお風呂が8月末には完成予定です。
 2012年度の市の予算には、共同風呂1600万円が計上されています。

市営住宅の1階のお風呂設置予定箇所
 5棟ある市営住宅の1棟の一階に、6人程度が湯舟に入れるスペースの共同風呂になります。
 住民が作った「お風呂をつくる会」は、3年半の運動の中で、署名活動、アンケート調査など多彩な取り組みを継続させ、市との交渉も何度も行い、とうとう実現するさせることができました。

 私は、市議会の一般質問で、保健所が市民に対しておこなったお風呂に対するアンケート調査の結果と、五稜郭の市営住宅の住民アンケート調査の結果を比較して、次のように指摘しました。
 函館市民の87%がほぼ毎日かあるいは週に数回お風呂に入るのに、お風呂のない五稜郭の市営住宅の住民は、70%が週に2回程度しか入れない。
 法律で、健康増進に大きな役割を果たしている浴場を確保することは、国や自治体の責任と規定している。共同のお風呂をぜひ実現させてほしい。理事者に迫りました。
共同風呂管理を真剣に討議する住民
  共同風呂建設は市がおこないますが、完成後の管理は住民が自主的におこないます。管理人なども雇用し、住民が協力して運営していくため真剣な議論が始まっています。


1600万円の予算がついた市の2012年度の予算書