2011年3月19日土曜日

平成23年度予算特別委員会 危険な大間原発改めて告発、など5項目で質問

大間原発建設に対し、函館市の見解大きく変化する

私は、6項目の発言通告を提出していましたが、質問時間1時間という制限(以前はなかったと聞いていますが)があり、結局5項目しかできませんでした。しかも後半の質問は時間がなく短縮せざるを得ませんでした。
少し質問項目をよくばり過ぎたとも思いますが、今回は予算特別委員会の3日間を1日と短縮した経過があるだけに、率直にもう少し時間がほしいという感じでした。

①番目の質問 大間原発の建設工事、やめさせるチャンス到来です。

 今回の東京電力福島第1原発の事故を、防災という観点からどう見るのか。
 また今建設中の大間原発に対し、国がEPZ(防災対策を重点的に実施すべき地域)の基準を8~10キロメートルと示しているので、市は常にそれを踏襲しています。函館と大間の間は23キロメートルあり防災という点でも区域外と発言してきたことを取り上げ、福島原発事例を示しながら見解をただしました。
《理事者答弁》
 理事者は、現実に福島では住民を20キロ、30キロメートルの区域外に住民を避難させている。したがって、国や、北海道に対し改めてその見直しを検証いただくと答弁しました。

 私は、ソ連のチェルノブイリの事故が放射線の管理区域を700キロメートルとしていた例を取り上げ、福島第一がチェルノブイリと同様となると、福島函館間は450キロメートルであり、及ぶことになるので、その対応も念頭に入れる必要があると指摘しました。
 函館市は、大間原発の建設について、今後適切な対応を北海道や国に申し入れると答弁しました。

②番目の質問 水道局の本来の業務ではないのか、そんなに委託していいのか?
          責任を持ち仕事してほしい。

 水道局は、平成23年度から今まで別々に業者に委託していた料金の収納業務、水道停止と解除業務、そして水道局が直接おこなってきた業務(来庁者への対応、窓口でお金を納める、滞納整理など)を一括して一社に委託するいわゆる包括委託に切り替えました。
 地元企業の育成という観点から、委託についても地元発注を優先させるとことあるごとに発言してきました。今回なぜ地元外の業者を委託したのか。という問いに、水道局は、経費節減と効率的業務を優先させたためと答弁しました。
 また、業者と交わした仕様書の内容も、委託の業務であるにもかかわらず、民間会社の人事権まで侵害する内容になっています。
 何よりも、水は市民のライフラインであり、地方自治体が責任を持って市民に供給しなければならない責務があります。最近は水道料金を払わないといって、水道をストップする件数が1年間に2700件以上にもなっています。お金集めから、水道ストップまで民間に丸投げで、自治体の責務を問いたくなります。

  谷地頭の温泉、簡単に売却してもいいの?

 谷地頭温泉のについても、温泉事業が赤字という理由で、大切な市民の宝とも言える温泉を果たして民間に売り払っていいのかと質問しました。
 市長が諮問した懇話会では、今は自噴している谷地頭温泉の湯量を心配して、保護する立場から売らないようにと報告書を出しています。
 また何よりも売却することについて、水道局が住民の意見、とりわけ銭湯として利用している住民の声をほとんど無視していることが最大の問題だと指摘しました。

③ 障がい児(者)総合施設(3園統合)でも発達障がいの診断ができるようになります。
 
 発達障がいに対する診断は今まで、道南全体のエリアで社会福祉法人侑愛会の渡島地域療育センターだけで行ってきましたが、診断を申し込んでも1年待ちという状態でした。早期診断、早期治療の必要性から、何度も質問を繰り返し、公的機関での実施を要求してきました。その結果、平成23年4月から開設される総合施設で、平成24年4月から専門の医師など体制を整えて診断できるようにしたいという答弁がありました。共産党の議員団が長年要望し、実現のため努力してきたことです。
 今後、子どもたちの健やかな発達促進のため、渡島療育センターとの連携を深め総合施設が十分な役割果たせることができるよう求めました。

④ 高すぎる国保保険料、23年はどうなってますか? また値上げですか?

 一般質問でも、しつこく高すぎる国保の保険料「引き下げよ」と要求しましたが、実際に23年度予算ではどうなっているかを聞き、引き下げる意思が少しでもないかを聞きました。
 市民の生活が大変なのを、知ってか知らずか。またまた23年度も値上げになります。所得の2割に近づく天井知らずの函館の国保料、旭川は一世帯2万800円引き下げることは前回お知らせしましたが、その高さでは引けをとらなかった釧路の国保料、8200円の引き下げが決まりました。
 あとは、無慈悲に上げ続ける函館市が、引き下げることができるかが焦点となってきています。
 私はぜひ前向きな検討をと要望しました。

⑤ 市営住宅の住民、高い灯油に運び料がうわずみ
 
 4階建ての市営住宅の住民、3,4階に住んでいると灯油を買っても高齢の方などは、上まで運ぶことができずに業者に運んでもらうと運び賃が取られます。リッター2円から5円程度と聞いています。生活費にぐっと響きます。
 道営住宅は、旭岡団地で11棟あるうち今年で既に6棟自動的にタンクから灯油を引き上げる機械(オイルサーバー)を取り付けられ、とても喜ばれています。
 市営住宅にもぜひつけてほしいと戸切実な要望が寄せられていました。
 是非と質問したら、1戸当たり15万~16万円かかる、全部つけると4億円との答弁がありました。4億円とは高い。と思いますが、1戸当たりではさほどの金額ではありません。高齢者の多い棟から実現してほしいですね。ぜひ検討をと要望しました。

 6点目に、函館市の平和のため予算どのように使っているのかなどの質問を予定していましたが、時間がなくできませんでした。