函館市長と議長、副議長そして議会4会派の代表が
福島第一原発の周辺自治体を調査
日本共産党から私も調査に同行する
大間原発の建設が、多くの住民の反対にもかかわらず、一方的に昨年の10月1日から再開されました。市長も市議会も一致して建設の無期限凍結を求め国や事業者に強く要請をしています。仮に大間原発が建設され、福島第一原発と同様の過酷事故が起きれば、30キロメートル内の函館市がどのようになるのか?福島第一原発の周辺自治体が事故後から現在に至る経過と、今の実情を調査対象として、一行は2013年の6月30日から7月2日までの3日間現地に赴きました。
7月1日夕方の線量 |
7月1日の朝の駅前の線量 |
福島駅前での放射線量の高さにびっくり
7月1日の日、朝と夕方の線量は、0.200及び0.231マイクロシーベルトでした。函館の線量は、おおむね0.01~0.07マイクロシーベルトです。
福島第一原発から60キロメートル離れている福島市でも高線量なことがわかりました。
福島第一原発周辺自治体と避難区域 |
山中バス中でも高線量
7月1日朝、福島高地猪瀬引用大型バスで、福島市を出発し、左図の伊達市を通り、飯館村を経由し、南相馬市に入りました。
飯館村は、飯館牛で大変有名ですが、山間部を通ると、バスの中で計測した線量は、1,26マイクロシーベルトもありました。
南相馬市の庁舎前 |
調査のための懇談の表示 |
忙しい中快く調査を
受け入れてくれた南相馬市
南相馬市は相馬市のほぼ中央に位置した場所にあり、函館の一行が市庁舎に到着すると、すぐに別室に案内されました。
忙しい中ですが、部屋の入り口には「函館市原子力災害に関する南相馬市現地調査」という表示がされていました。
桜井南相馬市長(左から2人目)との懇談 |
小高区の住宅、準備区域だが手つかずの状態 |
困難区域は、放置されたままでありことが明らかです。
小高区、もとは豊かな田園が今は雑草のみ |
豊かな田園地帯であった小高区の農村地帯、いまだに放射線量が高いので手つかずの状態で雑草が生い茂っている。雑草を刈るだけは何とかしたいと担当者は話していました。
その損害は莫大なものだと想像できる。
上図は3・11以前、その下は3・11に津波が来たとき |
津波の恐ろしさ
3.11の津波の前は、普通の松林。(上図)
2011年3月11日、津波が押し寄せてきた瞬間を住民がたまたま撮った写真です。津波の高さは、7~8メートル暗いとの話でした。
今回同じ場所を訪れ写真を撮ったのが下図です。
浪江馬場町長との懇談
南相馬市、浪江町の今回の調査で、避難者15万人もの多くの方々が、見通しのない避難生活を今も送っている現状と、一方では現状を放置したまま、前のめりに原発再稼働、新設、そして海外輸出に奔走する安倍内閣に怒りを感ぜざるを得ません。当面は函館市民に福島の実情を少しでも理解していただき、大間原発立てさせない運動の役に立てたいという気持ちです。
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